オーナー三好一郎のブログ

<プロフィール> 学生時代は野球に熱中。ひじの骨折で野球を断念後、バイトと旅に明け暮れる。そして、北海道へ家出、牧場で働いた後各地を放浪。一転、税理士を目指し広島の学校へ入学後猛勉強。初心者から4ヵ月足らずで簿記一級試験にトップで合格するが、体を動かす仕事の方が性に合っていると帰省、家業の食料品小売にたずさわる。その後、高校2年の夏から付き合っていた典子と結婚。

2009 年 2 月 21 日

 久しぶりに自分の時間が取れたので、一人、愛車の一昔前のスポーツカーに乗って四国の丸亀にある、猪熊弦一郎現代美術館を目指しドライブ。今日も愛車はすこぶる機嫌も良く、空冷のエンジン音も官能的で、山陽自動車道、瀬戸大橋を快調に飛ばす。

 昼前に、美術館に到着、入り口のゲートプラザには、猪熊画伯の晩年製作の大壁画と三つのモニュメントが非日常空間への誘いを演出しており、入り口に立っただけで気分が高揚してくる。

中に入ると三階までの吹き抜け空間がまず、目に飛び込んでくる.

この美術館を設計したのが、谷口吉生氏(たにぐちよしお)氏で、同氏が後年設計したニューヨーク近代美術館(MOMA)の「光の庭」を思い起こさせる。

テーマ別記事のアメリカオーガニック視察旅の中で書いているが、三年前、長男と二人で始めてアメリカへ一緒に旅をした。

私にとって、その旅は、想像していた以上に刺激的で、未知の経験と、新たな気づき、自分の未来と、仕事の未来に光を見出し、勇気をもらい、自分の中で一つ階段を上がることが出来た。

今でも時折思い出す、生涯忘れることのないその旅の最中、立ち寄ったニューヨーク近代美術館での、モネ、マティス、ピカソの絵にも、ドキッとし、心震わせたが、実は一番夢中になっていたのが、建築だった。

MOMAは、谷口吉生氏が設計した光の庭を中心とした、広大な空間が、柔らかい光に満ちていて、やさしく、はかなくもエレガントであり、そして力強かった。

若かりし頃、建築家にも憧れた、色々な建築を見てきた私にとっても、はかなくもエレガントと感じたのは初めてのことだった。

その時から、谷口吉生氏の設計した、猪熊弦一郎現代美術館に行きたいと思ってから、早くも3年近い歳月が過ぎ去った今回、実際訪れてみて、私には、3年近い歳月が必要だったということと、今、ここに来た意味もあったということに気づいたのだった。

最初は、建築に興味をそそられ、空間を移動するたびに新たな驚きがあり、ドラマチックに展開される新たな世界の扉を開けるたびにドキドキしていたのが、いつしか、猪熊弦一郎画伯の年代別に展開される、絵に魅了されていく。

猪熊弦一郎画伯の絵を前にし、頭で考えずに、心を開いていくと、いつしか、猪熊画伯の世界に入って行き、心地の良い、非日常の時空を彷徨っていた。

      

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