
2009 年 7 月 18 日
ヴィラディストファームを出発して、一路、信濃路を南下し、八ヶ岳の山岳道路から、標高2000メートルを超える麦草峠を越え、ヘアピンカーブが続くワインディングロードをシフトチェンジを繰り返し、我が愛車は、スピードを保ったまま、数々のカーブを潜り抜けていく。
横に乗っている耕平は、戸惑ったかもしれない、そして、親父は、変わったと思ったかもしれない。
一昨年の10月、一昔前のスポーツカーと思いもかけない運命的な出逢いをし、私は、この車と、これからの残りの人生を共に送りたいと思った。
そして、その車が、私の人生の景色を変えた。
同時に、人生の新たな挑戦をしようという勇気も湧いてきた。
かなり厳しかったワインディングロードを切り抜け、蓼科高原から、ビーナスラインに入り、白樺湖、車山高原を通り、霧が峰高原についた頃には、文字通りあたり一面、霧に覆われていた。
幻想的な風景を見ながら、初めて訪れた、37年前の記憶が蘇る。
前にも書いたが、16歳の11月、信州一人旅、白馬連山八方尾根の八方池まで登山した後、雪に降られて、滑り落ちながら、命からがら下山してきた。
その後、列車とバスを乗り継いで、日が暮れた後、霧で覆われた、霧が峰に到着。
道に迷いながら、やっとの思いで、山小屋にたどり着いた記憶を、甘酸っぱい思い出と共に、思い出した。
なぜ、37年前の出来事をこうも鮮明に思い出すのだろう。
霧が峰から、美ヶ原方面に向かい、扉峠から、林道を通り、扉温泉の明神館に5時過ぎに到着。
すぐに、一人、この宿の名物とも言える、展望風呂、雪月花へ。
この風呂の写真を雑誌で見て、今回の宿に決めたが、実際、扉を開けて、目に飛び込んできた、光景に心躍った。
誰一人いない中、緑の林と、雨で水量の増えた川を眺めながら、入る湯は、ため息の出るほどの心地良さで、贅沢な時間を堪能した。
夕食は、オーガニックフレンチを選択し、新たな世界を目指している、趣向の料理を楽しんだ。
その後、耕平と色々、話をする中で、お互い、本音の意見が出た。
私も思わず厳しい言葉を言ってしまったように思うが、最後は、彼を信じてやろうと思った。
彼も、自分自身で、人生の景色を変えていかねばならない。



















