オーナー三好一郎のブログ

<プロフィール> 学生時代は野球に熱中。ひじの骨折で野球を断念後、バイトと旅に明け暮れる。そして、北海道へ家出、牧場で働いた後各地を放浪。一転、税理士を目指し広島の学校へ入学後猛勉強。初心者から4ヵ月足らずで簿記一級試験にトップで合格するが、体を動かす仕事の方が性に合っていると帰省、家業の食料品小売にたずさわる。その後、高校2年の夏から付き合っていた典子と結婚。

2009 年 1 月 20 日

朝、目覚めると、鳴門の海は朝日を浴びてきらきら輝いていた。

朝風呂を浴びた後、朝食をいただきにダイニングに向かう。

窓際に用意された席からの海を臨む眺望も 素晴らしかったが、料亭古今青柳がつくった朝食の見事なこと。

最初に出てきた「十二皿の中に盛り込んだ青柳の日本料理の数々」の一品、一品、手のこんだ味わい深い料理、そして熱々ふわふわの卵焼き、美味しいおかゆとごはんの両方をいただき、体が喜んでいるのが解る。

あらためて食の大事さ、食の可能性を思いながら、しばし思索にふける。

そして、今回の旅のもう一つの目的である、大塚国際美術館に展示されている、震災で亡くなった加藤貴光君が母に宛てた、陶板になった手紙を見に行く。

お母さんの加藤りつこさんは、広島から昨年のけやきコンサートにも来てくださった。

そして、息子の貴光くんは、世界平和の為に国連で働く夢を描き、広島から神戸大学に入学したが、西宮の被災地で短い生涯を閉じられた。

実際に、貴光君の書いた手紙を目の前にして、筆跡からも彼の温かな人柄が伝わってくる。

以下、全文です。

 親愛なる母上様

あなたが私に生命を与えてくださってから、早いものでもう二十年になります。

これまでに、ほんのひとときとして、あなたの優しく暖かく大きく、

そして強い愛を感じなかったことはありませんでした。

私はあなたから多くの羽根をいただいてきました。

人を愛すること、自分を戒めること、人に愛されること・・・・・。

この二十年で、私の翼には立派な羽根がそろってゆきました。

そして今、私はこの翼で大空へ翔び立とうとしています。

誰よりも高く、強く自在に飛べるこの翼で。

これからの私は、行き先も明確ではなく、とても苦しい。‘旅‘をすることになるでしょう。

疲れて休むこともあり、間違った方向へ行くことも多々あることと思います。

しかし、私は精一杯やってみるつもりです。

あなたの、そしてみんなの希望と期待を無にしないためにも、

力の続くかぎり翔び続けます。

こんな私ですが、これからもしっかり見守っていてください。

住む所は遠く離れていても、心は互いのもとにあるのです。

決してあなたはひとりではないのですから・・・・・。

それでは、くれぐれもおからだに気をつけて、

また逢える日を心待ちにしております。

最後に、あなたを母にしてくださった神様に感謝の意をこめて。

翼のはえた‘うし‘より

・・・・・言葉が出ない。

 彼は、今では天使になって人々を応援しているのだろう。

  

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