
2009 年 2 月 23 日
時間を忘れて猪熊画伯の絵の世界に入り込んでいたが、ふと、時計を見れば、1時半を過ぎているので、美術館の中にあるカフェMIMOKA へ。
MIMOKAは、3階のテラスに面し、滝のある庭園を目の前にし安らぎのある空間になっている。
数種類ある料理の中から、ビーフストロガノフを選んだが、これが、神戸の老舗の洋食屋さんで食べる味と遜色のない味で、後で出てきた、デザートのガトーショコラ、コーヒーも美味しく、サービス、料理共に心を感じる稀有なカフェだ。
展示室に戻り、再び猪熊画伯の絵の前に立つ。
猪熊画伯は、1902年に高松に生まれ、丸亀で青年期を過ごす。
上京して、東京美術学校(現東京藝術大学)で藤島武二氏に師事。
同級生には、小磯良平画伯がおり、その頃書いた自画像は、写実的存在感がある。
しかし、私が強く心魅かれるのが、1955年、画伯が53歳になってから(今の私の歳)、日本での地位、名声を全て捨て、言葉もわからないアメリカ、ニューヨークにアトリエを構え、そこから、今までの具象を捨て去り、いったんゼロになってから、ニューヨークという巨大なエネルギーの中からインスピレイションを得、新たな抽象の世界を自ら見出していったところだ。
画伯は、1955年から20年間ニューヨークで暮らし、新しい創作に次々チャレンジしている。
私が魅了される絵のほとんどが、そのニューヨークの20年の間に書かれたものだ。
画伯は、「絵には勇気がいる」と言っている。
常識というものと戦い、未知なる世界を開いていき、常識を超えようと模索し続けた猪熊画伯に、今、強く共鳴する。
急激に変化しているこの世の中で、今一番必要なのが、今を越えようとする勇気だと思う。
画伯の絵を前にし、私も、夢を持ち、勇気をもって、新たな挑戦をしようと心に誓った。






















